2024年冬の仕入れ旅日記(その2)

日曜の午後は、仕事の手をちょっと休めて、開催中のイベント「バンコクデザインウィーク」へ出かけました。去年もちょうどこの時期にバンコクへ来ていたので、イベントに参加するのは今回で2度目です。今年は9日間の日程で、市内15カ所の会場で、デザインやアートに関する500ものプログラムが行われています。バンコクの友人Tomomiさんと待ち合わせて、フワランポーン駅周辺の会場へ行くことにしました。

   

展示を見る前に、フワランポーン駅の構内にも立ち寄りました。風情があって、長距離列車が似合う、雰囲気のある駅なんです。ずいぶん前にマレー半島を縦断するマレー鉄道に乗ったり、数年前チェンマイまで寝台列車に乗った時に利用しました。数年前に駅としてのほとんどの機能が新駅に移ったので、今は一部の列車の運行に使われているだけのようです。バンコクのモニュメントとしてこのまま残してほしいけどなぁ。この先どうなるのか気になる存在です。

   

この後、この展示に関わっている友人punさんも合流して3人でこのエリアの展示を見てまわりました。古いホテルを会場に使った展示も良かったし、地元の人たちが関わっているワークショップもいい雰囲気。街を歩きながら展示を見る団体のツアーも行われていてわいわいと楽しそう。下町風情のある界隈で、地元の人や商店など、まちぐるみでイベントに参加している感じが素敵だなぁと思いました。80年続くというカフェボーラーン(昔風のカフェ)のベーオーチャーでひと休みし、美味しいタイミルクティーを飲みました。

   

その後も足を延ばして新しいアートスポット内の展示を覗いたり、メイン会場のTCDC(タイ・クリエイティブ・デザインセンター)の会場を見たり。ここは元郵便局の古い建物を使っていて本当にかっこいい。半日でずいぶん歩きました。ほんの一部ですが、今年もバンコクデザインウィーク、楽しかったです。

   

夕方からは、バンコクの美容室「rikyu」で開かれている「banromsai」(バーンロムサイ)の企画展を見に行きました。banromsaiは私が数年間商品企画に関わっていたブランドで、タイのチェンマイに工房があります。今回のバンコク滞在とbanromsaiの企画展の会期が偶然重なったので伺うのをとても楽しみにしていました。美容室2階のスペースには、天然素材やちぢみガーゼなどの着心地の良い服や手仕事の小物が美しく並んでいます。banromsai代表の名取美穂さんとも久しぶりに再会できました。

私も9年前から数年間、「rikyu」での企画展のディスプレイなどに関わっていて、小さかった息子を連れてrikyuの皆さんと作業したのも楽しい思い出の一つです。2016年の時の写真があったので載せますね。

   

この日はrikyuの元スタッフでもあるTomomiさんと、美穂さんと私の3人で同窓会のようなメンバー。おいしいタイ料理屋さんへ行き、おしゃべりした楽しい夜でした。

(つづく)

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