2026年1月のタイ仕入れ旅日記

1月に訪れたタイ・バンコクへの仕入れ旅を振り返ります。
初日は早起きし、仕入れの前に、行ってみたかった花の卸売市場「パーククローン花市場」へ出かけてみました。いつも仕入れに行っているチャイナタウンの近くにあり、この日はGrabタクシーを使って行きましたが、地下鉄MRTのサナームチャイ駅からも歩ける距離です。

朝6時半ごろに着いたのですが、まだ日の出前で薄暗い時間帯。市場を見る前に、すぐそばのチャオプラヤー川へ足を延ばしてみると、川沿いに朝焼けの美しい景色が広がってました。刻々と光と色が変化していく様子がきれいで、しばらく散歩したり写真を撮ったりしてから、市場へ戻りました。

パーククローン花市場は巨大な花の卸売市場で、周囲の通り沿いも花屋さんやドライフラワーの店、フラワーカフェなどが軒を連ねています。ジャスミン、蘭、ハスの花、バラ…。たくさんの花、そしてどれも量が多い。驚いたのは市場の半分くらいは寺院などへのお供え用の花だったこと。高く積まれた圧倒的な量の黄色いマリーゴールドが印象に残りました。仏教国タイならではの文化と風景ですね。

隣は青果市場になっていています。タイの市場でよく見かける運搬用のコンテナかごが大量に積まれていて見入ってしまいました。このかご、無骨な業務用なんだけどカラフルで、タイ文字が入っている感じがまたかわいいんですよね。かごと言えば、市場で大型の竹かごを台車に乗せて運搬に使っているのも面白かった。ここまで大型のかごはなかなか見かけないかも。
市場には店猫がたくさんいて、店番したりくつろいだり。かわいかったな。卸売市場だけあって花の値段も格安。ユーカリと白いポンポン菊を買って帰りました。朝ごはんに食べた中華粥と豆乳もおいしくて良い1日の始まりでした。

花市場の後は、チャイナタウンとその近くのインド人街パフラットまで歩いて、生地などを仕入れました。インドのブロックプリント生地は好きな柄がたくさん揃っていて、よかった。午後に部屋に戻って、翌日の打ち合わせの準備などを進めました。

2日目の午前中は、縫製の職人さんにバンコクに借りているアパートの部屋に来てもらい、オリジナルの洋服を何点かオーダーしました。前回の仕入れで、良い生地屋さんも見つかったので、素材も安定して調達できるようになりました。1人で作業をしている職人さんなので、パンツやワンピースなど少しずつ作ってもらうことにしました。出来上がりが楽しみです!
午後は近所の友人を訪ねるため、前日「パーククローン花市場」で買った花をブーケにアレンジしてみました。白い花とユーカリの浅いグリーンの組み合わせがいい感じ。卸市場の花は量が多くてまだたっぷりあったので、部屋にも飾りました。さらにもうひとつブーケを作れたので、アパートのレセプションにプレゼントしました。喜んでもらえてうれしい。

近所の友人宅へ向かう途中のベーカリーでサンドイッチをテイクアウトして、友人と一緒に持ち寄りランチ。その友人がインドに旅行した際にワークショップで作ったというブロックプリント生地のランチョンマットがとてもかわいくて、サンドイッチを載せたらぴったりでした。おいしいランチを食べながら友人とおしゃべりをしたり、ハンサムボーイの猫ちゃんにも久しぶりに会えたりして、とっても楽しい午後でした。

翌日土曜日は、週末だけ開催される「チャトチャックマーケット」へ朝から出かけて仕入れです。素敵なストールやアクセサリーなどセレクトできました。最近、銀の価格高騰がニュースでも取り上げられていますが、タイのカレンシルバーの価格もめまいがするほど上がっています。以前と比べると、同じ予算で買える量がだいぶ減ってしまいましたが、その分いつもより吟味してじっくり選びました。

チャトチャックから歩いてすぐの、お気に入りの「オートーコー市場」でちょっと休憩。この季節のフルーツ、マヨンチットがおいしそう〜。ビワのような見た目で、マンゴーと柿を足したような味がします。

カフェで一休みしてお店を出たら市場の中はすごい人混み。カメラマンがたくさんいます。取材? 有名人かな?とミーハー心を出して覗き込んでいたら、近くにいた人がタイ首相のアヌティンさんだよと教えてくれました。タイではもうすぐ総選挙が予定されており、選挙活動の一環のようです。市場で働く人たちとお話ししたり、居合わせた人たちと写真を撮ったり、フレンドリーな雰囲気。偶然私の隣にいたお付きの人が、写真撮る?とすすめてくれたので、私もアヌティンさんと記念写真を撮っていただきました。

カタコトのタイ語で少しだけ会話もできてうれしかった。この日の良い思い出です。

今回の滞在もあっという間に後半になりました。
日曜日の朝は、前日に仕入れたブロックプリント生地のストールを、アパートでお洗濯。一度水を通すと綿の風合いが良くなるので、いつもなるべく滞在中に洗い、部屋に干しています。インド綿のふんわりした風合いが出て、肌ざわりも良くなるんですよね。
色の系統に分けて洗ったストールを部屋の壁一面に干すので、部屋がピンク一色になったりブルーのグラデーションになったり。このストールは日本に送って、再度アイロンで軽く整え、検品してからお店に並べています。このひと手間によってストールの見え方も風合いも変わるので、大切にしている作業です。

ひと仕事終えた後は、商品や材料、備品の買い足しなどで、前日に引き続きチャトチャック市場方面へ。新しいサンプルなども少し選びました。天然石の卸市場へも出かけてみたものの、日曜ということもあって開いている店が2割ほどしかなく、本格的な仕入れは翌日に持ち越し。そんな中でも、ふだんは気に留めていなかったパーツをじっくり見るなどでき、新鮮な発見もありました。初めて入ったお店で使っていた真鍮のスライドスケールが素敵だったなぁ。便利なデジタルのもよく見るけど、こういうシンプルなのもいいですね。

夜は、以前にチェンマイのバーンロムサイに関わっていた仲間の友人家族の家でごはん。小学生の娘ちゃんがかわいくて、面白くて、たくさん笑った夜でした。
翌日はしばらくごぶさたしていた郊外のかご屋さんへ。鉄道のレッドラインに乗り、30分ほどで到着。駅から徒歩でしたが、涼しいのでどんどん歩けます。鉄道に乗るとちょっとした旅気分を味わえて楽しい。かご屋さんではクラチューと呼ばれる水草を使ったかごや、ふた付きの収納に使えるものなど、たっぷり選びました。

以前はオーダーで革の持ち手をつけてもらうこともできたのですが、今はやっていないそう。それならば、と革の持ち手の付け方を教わってきました。ひと通り工程を見せてもらい、自分でも縫ってみました。うん、これなら出来るかも! 今年のかごは、私が店頭で革の持ち手を縫っているかもしれません。帰りは車にたっぷりのかごを乗せてバンコクのアパートへ帰りました。

その後、天然石の問屋街を再訪したり、部屋でアクセサリーの制作をしたり、気になるお店やカフェへ出掛けてみたり。最終日の日中は創刊から関わっている紅茶の本「Tea Time」用の撮影もしました。箱詰めした荷物を郵便局へ持って行き、発送手続きをしていひと仕事完了。

夜は入れ替わりでバンコクに到着した、cholonのweb担当マコトさん夫妻と合流。アーリー駅前のお気に入りのタイ料理店へ行き、おいしいごはんで今回の旅を締めくくりました。